エネックスのリサイクルトナーを導入した感想

私の勤める会社では、XL-9500という富士通社製のA3モノクロレーザープリンターを使用しています。しかし近頃になって純正トナーから、コスト削減などを理由にエネックスのリサイクルトナーを導入する運びとなりました。

そこで実際にリサイクルトナーを導入するまでの経緯と、使用してみての感想をここに残しておきます。

普段から私のオフィスで使用しているXL-9500は、2005年製の業務用レーザープリンターで少し年式が古いと言えます。元々はリース品として長年使用していたのですが、リース契約が切れた際にこちら側が買い取って使用することになったのです。

古いとはいえ、新品価格で400,000円以上もする業務用モノクロレーザープリンターということで、性能面での不満は一切ありませんでした。XL-9500の純正トナーカートリッジは、LB316です。印刷可能枚数は約30,000枚で、業務用プリンターの中ではわりと優れたスペックのトナーです。

ただ私のオフィスは業務の関係で比較的印刷枚数が多い上にペーパーレス化もまだ進んでいないこともあり、トナーの交換頻度が高いためコスト面の問題を度々指摘されていました。しかも先ごろの四半期決算で業績が軟調だったこともあり、コスト削減の一環としてリサイクルトナーの導入が決まったのです。

ちなみに導入が決定するまでは、サードパーティー製の汎用トナーや安価な互換トナーの導入も検討しました。しかし汎用トナーは純正より少し安いだけだったのでコスト面でのこちらの要求を満たせず、互換トナーも品質上の問題からリサイクルトナーに決定した経緯があります。

私は総務課で物品の管理や機器の保守管理の仕事をしていた関係で、今回のリサイクルトナーの導入も任せられました。しかしリサイクルトナー自体初めて扱うこともあり、まずどこのメーカーのトナーを購入すれば良いのか分からず戸惑う点も多かったです。

そこでXL-9500に対応するリサイクルトナーを調べたところ、数多くのメーカーから対応トナーが販売されていることが分かりました。エムシー通商やサンテックなどわりと有名はリサイクルトナーメーカーから、メーカーが分からないものの価格はずいぶんと安い、ノーブランドのリサイクルトナーも存在しています。

複数のメーカーの製品を比較検討した結果、エネックスのリサイクルトナー、EFUB-316が良さそうだということで導入のための手続きを取ることにしました。

エネックスのリサイクルトナーに決めた理由は以下の通りです。まず1番目にコスト面での要求を十分満たしていたためです。純正のLB316トナーカートリッジは公式ショップで購入すると30,000円以上します。しかしリサイクルトナーのEFUB-316は6,500円ほどで購入できます。

単純なコストで見れば今までの5分の1のランニングコストでプリンターを運用できます。2番目の理由はメーカーが信頼できるためです。リサイクルトナーのメーカーは小さな会社も多く、サポートや品質面での不安がよく聞かれます。

コストだけ下げても肝心の印刷の品質に問題が出るようであれば、リサイクルトナーを導入するメリットは薄れてしまいます。エネックスはリサイクルトナーのメーカーの中でも大手ということもあり、その点の不安もクリアしていると判断しました。

さらに他社に委託せずに自社工場でリサイクルトナーを回収から製造まで一貫している点も評価ポイントです。3番目に、エネックスはアフターサポートも充実していた点です。当該製品は保証期間がリサイクルより起算して18ヶ月間あります。

これだけの期間があれば私のオフィスでは間違いなく使い終えるので、万が一トナーに問題があった場合でもサポートを受けられます。そして最後の理由に、エネックスはリサイクルとエコロジーへの取り組みに熱心だった点です。

そのような企業の製品を導入することは、ひいては自社のリサイクルやエコロジーに対する意識の高さをアピールすることにも繋がります。企業の社会的責任、いわゆるCSRが重視される現代において、自社イメージを向上させる上でも役立つとの考えがありました。

EFUB-316の導入が決まり、総務の認可も下りたので早速注文をしました。購入先は大手の事務用品通販サイトです。普段からこの通販サイトで事務用品を購入しています。リサイクルトナーのようにサプライ用品の注文は何度も行うため、ワンクリックで注文できる利便性の良さが気に入っています。

もっともエネックスのリサイクルトナーは工場からの直送なので、購入先についてはあまり神経質になる必要はないと考えています。リサイクルトナー到着後、既存のトナーを使い終えた際にさっそくEFUB-316に交換をしました。

純正トナーの外観はブラックを基調にアクセントカラーにイエローを使用しているのですが、リサイクルトナーの方もその点は同じで、パッと見は純正と似ています。交換方法も既存のトナーとまったく同じです。まずトナーカバーを外して、プリンターの中にある使い終わったトナーを引き抜きます。

次に開封した新品のリサイクルトナーをセットして、トナーカバーを戻します。交換後に一度試しに印刷してみたのですが、品質面ではまったく純正トナーと違いが分かりませんでした。つまり印刷品質についてもまったく問題なしと言えます。

使用済みのリサイクルトナーは宅配便の着払いで定期的にメーカーに送り返しており、これまでのようにトナーカートリッジを廃棄する必要がなくなった点も評価しています。

エネックスのリサイクルトナーを導入した結果、まずプリンターのランニングコストを下げることに成功しました。まだ導入して数ヶ月ですが、年間で50万円以上の経費削減効果があると試算しています。また社員のリサイクルやコスト削減に対する意識が向上したのも、導入のメリットだと感じています。

印刷用紙をはじめ、他のサプライ用品についても無駄な使用が抑えられる結果となりました。さらに節電や節水などを意識する社員も増え、オフィス全体の健全な運用に繋がっています。